109486 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

おそらのうえで。

おそらのうえで。

*たなばた*

 短冊にかいた。

 「君に会いたい」って。


 *たなばた*


 「今度いつ会える?」

 
 「んー・・・夏。」


 「もう夏じゃん」


 「んー・・・夏だねぇ」


 目の前のカレンダーには

 夏休み開始の赤い丸印。

 電話の向こうから聞こえてくるのは

 君のやる気のない声。


 「あたしに会いたくないの?」

 半年会ってないあたしと君。

 遠距離になるって決まった時

 覚悟してたつもりだけど

 実際こうなってみると

 君の気持ちが離れていきそうで

 不安ばっか。

 「そんなことないって。
  だって俺、商店街で短冊に
 お前に会えますよぉーにって書いて
 笹につるしってったんだよ、今日。」

 そんな君の言葉。

 「うわ、似合わないことしてー」


 口ではバカにしたけど

 ほんとはちょっと恥ずかしくて

 すっごい嬉しかった。


 「でも残念。
  雨降っちゃってるから天の川見えないし。
 織り姫さまと彦星さまは会えないね。」


 梅雨の時期の七夕。

 ここ数年

 雨ばっかりで

 星なんかみえっこない。


 「あの二人、何年会ってないんだろうねぇ」

 窓から外を眺めて

 つぶやくあたしを

 君は鼻で笑ったんだ。


 「なに?今、バカにした?」


 どうせ君のことだから

 【なに言ってんの、がき】って

 ばかにしたと思って

 言い返してやろうと思ったけど

 君の口から聞こえたのは

 意外な言葉。


 「二人は毎年会ってんじゃん」


 「雨降ってるから会えないじゃん」


 「逢えた喜びに二人で涙して
  雨降ってんだから逢えてんじゃん」


 「・・・・ほぉ」


 君っていつも

 あたしの考えつかない発想ばっか。



 付き合う前だってほら。


 あたしが君をすきなのか

 悩んでた時

 君は言ったっけ。


 とりあえず

 必要ならそれでいいって。



 「あっっ!!!」


 思い出に浸るあたしの耳に

 君の声が響く。


 「俺の短冊びしょぬれかなぁ」


 そんな君が

 愛おしい。


 「ねぇ」


 「ん?」


 「早く、逢おうね」


  
 

 

ごめんなさい。
終わり方もなにもかも
書いててわかんなくなったので
すっごい無理矢理でした。反省。。。

最近の七夕はいっつも雨だって
今日、友達と話してたところ
浮上した説。

「じゃぁ、曇りのときはどうなん?」

って問い掛ける子に

「そりゃ、二人の世界やから誰にも邪魔されんように
 かくれとるんやろ」

って意見に何故かみんな頷く・・・(笑)




* ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 

感想やメッセージ残してもらえると嬉しいな(^^)
bbs

読んで下さってありがとうございました☆
良ければ他の作品もどうぞ☆
Top



© Rakuten Group, Inc.